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WO!003|注目のWeb本の内容を検証!クックパッド成功の秘密とは?

20代~30代の女性の多くが利用しているクックパッド(レシピサイト)。
いまや主婦を中心とする女性にとって、なくてはならない「道具」となっています。
厚い支持の裏側には、ユーザー視点に立った数々の取り組みがありました。

COOKPADって?

COOKPADトップページ http://cookpad.com/

数多くのレシピ本や、レシピサイトが存在する中、女性の圧倒的支持を勝ち得ているレシピ投稿サイトがあります。それがクックパッドです。
会員数は600万人を越え(2009年3月時点)そのほとんどが女性です。統計では、20代女性なら5人に1人、30代女性なら4人に1人が使用している計算になります。しかも、その多くが「たまに」ではなく、「定期的」に利用しているのです。
このようにクックパッドが支持される裏には、徹底したユーザー視点に立った数々の取り組みがありました。

正確&スピーディな検索

ニーズとマッチングさせる

見た目は、普通の検索結果画面だが、 ニーズマッチ型のチューニングが行われている。

クックパッドではユーザーが「白菜」や「にんじん」でサイト内検索した場合、「単純にその材料を使って料理をしたいのではなく、余ってるそれらの材料を大量消費したいケースが多い」という傾向を踏まえて、検索結果を提供しています。
つまり、クックパッドの検索機能は、単なるワードマッチを超えて、ニーズマッチを志向していると言えるでしょう。ニーズを含む「見えないタグ」でレシピが関連付けられているといったイメージでしょうか。
それを実現するには、アクセスログ解析から、ユーザーの本音を仮説立てる作業が重要な役割を果たしています。

検索レスポンスも追求

クックパッドは、検索精度だけでなく検索レスポンス(表示スピード)も追求しています。
レシピを探すユーザーは、検索結果を何ページにもわたって閲覧する傾向があります。そこで、1ページ目だけを高速表示させるのではなく、2ページ目以降も高速表示されるよう、システムを改修したようです。

あらゆるワードへの対応

検索キーワードは料理名や材料名だけでなく、季節、味、調理器具など多岐にわたります。材料であれば、一般呼称(例えば‥じゃがいも)以外にも、品種(メークイン)や言語の違い(ポテト)も想定されます。クックパッドでは、全社員が日々思いついたキーワードを登録しているそうです。
また、「卵」と検索して「卵黄」「卵白」をそれぞれ使うレシピが出てくるのはOKですが、「卵黄」で検索して「卵」を使うレシピが表示されることは、ユーザーニーズを無視していることになります。
満足いただける検索結果を出すには、各キーワードの包括関係までをもユーザー視点から考慮して、検索ロジックを組む必要があるのです。

かんたん&たのしい投稿

クックパッドには、現在50万件ものレシピが投稿されています。
忙しい主婦の皆さんにレシピを投稿してもらうために、ユーザー分析に基づく様々な工夫が、レシピ投稿フォームに盛り込まれていますので、ご紹介しましょう。

かんたんに入力できる

レシピを投稿するのは意外に面倒なもの。紙に下書きをしてそれを「写す」作業ではなく、投稿画面上で「編集」するユーザーが多いことから、変更のしやすさや入力ミスを防ぐ工夫がされています。
そのポイントは大きく分けて2つ。
1つは特に説明しなくても「解る」ことです。
どこに何を入力すべきかを最小限の情報やインタフェースだけで伝えています。また入力項目を分割して、必要なときだけフォームを表示させることで、全体を俯瞰しつつ、1つ1つの入力に集中できるようになっています。
2つ目は「操作性」です。
手順を入れ替える、材料を追加する‥などの作業をAjaxをうまく取り入れて、感覚的に操作できるようになっています。

投稿結果がキレイになる

実際に私たちが投稿したところあまり効果は見られませんでしたが、ユーザーが投稿した写真を自動でトリミング・色調補正し、美味しそうに見える画像に変換できるシステムも導入したそうです。

手軽&安心なコミュニティ

手軽な「つくれぽ」

他ユーザーが「レシピを見て料理をつくりました」ということを投稿者にレポート(コメント)できる「つくれぽ」機能があります。
自分のレシピが役立ったことを知ることは、「もっと投稿しよう」というモチベーションになりますので、「つくれぽ」を多く投稿してもらうことが、レシピ投稿促進の重要なポイントになります。
そこで、クックパッドでは、あえて30文字という入力制限を設け、「コメントは短くていい」という雰囲気をつくり、心理的ハードルを下げています。

簡単に書けるように工夫された「つくれぽ」投稿フォーム画面

安心のための環境づくり

規約に違反しているもの、レシピの入力ミスなど見つけ、投稿者に確認を取るため、毎日数百件のペースで投稿されるレシピは、すべて細かくチェックされています。
この管理体制こそが、サイトの秩序を維持し、ユーザーが安心して投稿・コミュニケーションできる基盤となっているのです。

おわりに

「ユーザーオリエンテッド」と言われ続けていますが、ここまで、徹底したユーザー視点を貫いているWebサイトは、実際のところ少ないのかもしれません。
設計~実装まで、特にシステム開発を自社内で完結できることが、スピーディーできめ細やかなPDCA運用を実現させているのでしょう。
しかし、ユーザーオリエンテッドをゆるぎないものにしている大きなポイントは、なんといってもアクセスログ解析から、常に仮説を出し続ける、もしくは仮説を検証し続ける努力だと思います。サイト内検索をはじめとする「ユーザーの見えない声」をアクセスログを使い、「見える化」する力は、あらゆるサイトマネジャーは参考にすべきかもしれません。

Posted by THINKJAM.

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