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デザインビジネスの本質

日経ビジネスの「デザインで不況に克つ」(2009年3月2日号)の記事を読んで、いまの不況の根源に、とにかくに新製品を市場に出さなければいけないのだという企業の発想があるのではないかという感が一層高まった。
アップルコンピュータのデザインチームで唯一の日本人、西堀晋さんの発言も興味深い。「文化は進化するもの、世にただ闇雲に新製品を出すことは文化の進化を補うことではなく、ゴミを生み出すに過ぎない危険性を持ち合わせています。新しく新製品を作り出す以上、作り手は『ものづくりの魂』を注ぎ込み、社会に貢献するものにすべきだと思います」。
目立たせて奇をてらうデコレーション、一時的な流行を追う「うわべだけのデザイン」が横行している。それは、成功した製品への模倣戦略でではあるだろうが、決して創造的模倣ではないケースが後を絶たない。勢い、先駆者たちも新製品を矢継ぎ早にださなければならない状況に立たされ、経済全体の歯車にスピードがかかる。
しかし、私たちはそこまでして新製品を求めていない。一番良いものは何かという価値基準に基づき、その企業でしかできないものをしっかり提供してくれる企業ほど、やはり最後まで生き残れるチャンスがあるのだろう。思想のアウトプットとしてのデザインは、極めて重要であるはずなのに、単なる「形決め」程度にしか考えていないといずれは淘汰される。
顧客視点で発想できる力(マーケティング)、それを機能的に実現できる力(技術)、それをアウトプットできる力(デザイン)。この3つの組み合わせのバランスが、成功のカギを握る。これは、私たちサービス業にももちろんいえる。

Posted by THINKJAM.

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