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カンバセーショナル・マーケティング

ダイレクトマーケティング学会の定例会に出席してきました。講師はアジャイルメディア・ネットワーク代表取締役の徳力基彦さん。アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は、現在77のブログ(総PV1700万)のメディアを運営している会社で、いわゆる「口コミ」の専門集団です。
●講義のポイント
・口コミは、マスメディアが出来る前からある私たちの生活に密着した広告。
・ブロガーにお金を払って記事をエントリーしてもらうpay per postは口コミではなく、マス広告と同じ(=マスメディアのブログ化)。
・口コミは、浸透するまでに時間がかかって当然。ただ、その時間をできるだけ短くするのがマーケターの役割。
・AISASをピラミッド構造で書いてみる。最後の「S」を頂点にし、そこから下位の「AISA」へ口コミのシャワーが流れているようなイメージを持とう。「AISA」の「Aは広告」「IはPRや口コミ」「SはネットでのリスティングやSEO、アフィリエイト」「最後のAとSは、製品やサービス」がそれぞれ重要である。
●関連書の戦略フレームワークに基づいた事例
『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』
・聞く戦略
 ―定量調査(google trends,kizasi,buzzseeqer)
 ―ブログ記事調査
 ―closed調査(コミュニティ、mixi)
 ―open調査(価格com.)
・発信
 ―公式サイト
 ―ビジネスブログ
 ―バイラル動画
 ―SNS公式コミュニティ
 ―リアルイベント(記者発表会、ブロガーイベント、利用者イベント)
・活性化
 ―ブログパーツ
 ―クチコミクリップ
 ―ブロガー用サンプル
 ※各種closed、openコミュニティの記事を公式サイトへ転用して活性化(例えば、日産セレナ)
・支援
 ―サポート(教えてgoo)
 ―自社ドメインに近いサイト構築
(味の素のレシピサイト、インテルのテクノロジーニュースサイト、NIKEの部活ブログ、YAMAHAの作曲コミュニティ、JR東日本の東京でお勧めしたいもの情報など)
・統合
 ―利用者と一緒に製品をつくる(DELL)
●ビジネスにブログ内容を取り込む
・ブロガーイベントの結果、ブロガーへのサンプルプロモーションの結果などを広告に利用する。
 ―ブロガーのコメントバナーなど(ポラロイド)
・Y!のブログ検索のRSSを利用して、気になる言葉(自社製品など)のトレンドを常時ウォッチし続け、記事などをみて参考になるものがあれば、すぐにビジネスに取り込む。
・製品開発だけではなく、クレームの早期発見などは効果的だろう。コースセンターなども積極的に取り入れるべき。
●効果指標の課題
・KPIを単純にしてはいけない。いろいろな角度でみること。
●マスメディアとの融合性
・ネットで盛り上がり→マスメディアで取り上げられ→検索される→ネットで盛り上がる‥というチェーンが成り立っている。
・マスも重要だが、マスありきという発想ダメ。逆にネット関係者がネットを信仰しすぎるような傾向も問題。
―と、充実した内容でした。これまで検索結果の画面を、いかに自社媒体で埋め尽くすのか?といったことが、SEO(SEM)で語られてきました。しかし、ビックワードはさておき、ニッチワードまでそれをやるというのは、やはりおかしい。明らかに、生活者から自社製品やサービスの品質の悪さを隠していることになるからです。良い話も悪い話もあり、生活者が選択できるネット環境をつくるべきだという主張にとても共感を覚えました。それは、しっかりした製品やサービスを提供するという企業の姿勢に他なりません。
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2009年2月27日 ダイレクトマーケティング学会・サービス&リレーションシップマーケティング部会

Posted by THINKJAM.

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