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「欲望」と資本主義|終りなき拡張の論理

「欲望」と資本主義-終りなき拡張の論理 (講談社現代新書) -

【POINT MEMO】

●生産方式、製品、マーケットの新たな開発をめぐる競争こそが、資本主義的企業の最も重要な点。これは、新しいものを受け入れるマーケット、つまり消費者の群れを前提にしている。だから、資本主義的な企業活動にとっては、消費者の欲望を察知すること、それを開拓すること、すなわちマーケティングが極めて重要な要素となる。社会主義には、「労働者」はあるが「消費者」というカテゴリーはない。社会主義的な計画経済と市場経済の両立は不可能に近い。

●市場経済が計画経済に比べて能率的な資源配分を行うというのは、一定の資源のもとで、人々の好みが概して変化しない技術の革新がそれほどらない、新たなマーケットの開発があまりおこらないといった条件のもとでの話。先進資本主義国は、いずれ停滞の道に入るか、その危険を伴っている。

●資本主義のひとつの見方として「人間の欲望を開拓し、過剰なモノの形を与えていく運動」である。欲望=絶えず新しいもの、刺激に富んだもの、未開拓なものを求めるもの。無限に拡張しフロンティアを広げていく運動。このフロンティアは、産業化を進める中で拡大し、工業的生産物を通してかたちづくられていった。

●しかし、いま消費者の欲望をかろうじて操作するものは、メディア・情報装置である。人々はモノを消費して欲望を満たすのではなく、情報を消費し、いつの間にか欲望を植え付けられる。このような無意識の欲望操作そのものが「情報資本主義」である。欲望そのものに働きかける装置そのものが、資本主義の舞台になりつつある。

Posted by THINKJAM.

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